海外の子育て 2カ国語を話せるようになるには?

バイリンガルの子供 バリの生活

海外の子育てで、子供は2カ国語を話せるようになるのか?

子供の言語の発達には、2カ国語では混乱するのでは?

と言う声がよく聞かれます。

 

私の家庭では、成長期に特に言葉の混乱はなく

日本語とインドネシア語どちらも普通に使うことができるようになりました。

私が子育てで2カ国後を話せるようになるために気をつけていたことをご紹介します。

海外の子育て〜家族と子供の会話

私は、バリの夫と結婚し、2010年まで一緒に住んでいました。

子供は、長男が9歳、長女は4歳の時までその家に住んでいました。

家族は夫の他、おじいちゃん、おばあちゃんがいて、実家は1キロほど離れたところにあり

毎日おじいちゃんとおばあちゃんが様子をみにきてくれていて、

特に長男は日中、夜寝る時、私が買い物に出かける時などはおじいちゃんに見てもらっていました。

そのため、ことばを少しずつ話せるようになってきた時に出てきた言葉は

インドネシア語とバリ語でした。

海外の子育て〜母親と子供の会話は日本語

お母さんに本を読んでもらう

長男が生まれてから、ずっと私は日本語で話しかけています。

長女の時も、同じく日本語です。

赤ちゃんの時の語りかけや独り言、家庭の会話も全て日本語です。

子供た成長していくにしたがって、理解できる能力も成長しますが

毎日の生活の中で、私の使うことばは、その時々によって、

その表現方法や、言葉遣いなど、わかりやすい言葉を選んで

話しかけるようにしていました。

 

その理由は、日本語なら、自分の心から伝えたいことが表現できるからです。

インドネシア語や英語で話かけると、会話をすることに意識が行ってしまい、

伝えたい気持ちが薄れてしまうような気がしたのです。

頭の中の言語エリアが別れていると思う

別の国の言語を話す時、頭の中でわざわざ訳して話を組み立てることをするのは

勉強を始めた頃の話で、だんだんと会話が慣れてくると、

いちいち日本語を先に作ってから訳さなくても、

頭の中に勝手に外国の言語が浮かんできます。

 

だから、頭の使う場所が、「日本語のエリア」と「インドネシア語のエリア」

と別れているような気がします。

英語を話す時も同じです。

ただ、長い間英語を使っていないと、そのエリアに入っていくのが難しくなるので

スラスラ出てこない、と言う事態が時々起こります。。。。

日本語の読み書きを勉強することで、日本の文化も学べる

幼稚園に入った頃、日本語の読み書きも教えたいと思い、

いただいた教材で毎日少しずつ、一緒に読み書きを練習しました。

その時、よかったことは、日本の教材で学ぶと、

日本の文化や雑学も一緒に学べると言うことでした。

読解文などには、日本の有名な物語や、時事問題などがたくさんあります。

普段インドネシアの生活では、得ることのできない知識を取り入れることができたと思っています。

家族との会話は、インドネシア語とバリ語

バリの家族との会話は、ほぼバリ語またはインドネシア語でした。

インドネシアには、インドネシア語と言う共通言語がありますが、

その他に、ジャワならジャワ語、ロンボクならロンボク語と言うように

その土地によって違う言葉があります。

バリには、「バリ語」と言う元々の言語があり、バリの人々は日常はバリ語で会話をしています。

 

長男は5歳ごろまでは、おじいちゃんといつも一緒にいたので、

バリ語も話すし、インドネシア語でも話をしていました。

初めて話た言葉はインドネシア語です。(ママを除きます)

その頃、私は日本語をひたすら話しますが、返ってくるのはインドネシア語でした。

頭の中では理解しているけれど、話すまで行ってない、と言う感じでしたが、

そのまま日本語で話しかけていました。

海外での子育て環境で、日本語で話せることが多かった

バリには、日本人が結構住んでいて、

同じようにバリの人と結婚して家庭を持っている人が多くいたので、

よく日本人のおうちに行って、同じような価値観や考え方を話あったものです。

同じくらの子供もいるおうちでは、私たちが日本語で会話する中、子供たちを遊ばせる、

と言うことも頻繁にありました。

 

子供にとっては、自分が話す前に、日本語どうして会話をしているのをよく聞いて

初めて日本語のやりとりを理解できるのだと思うのです。

だんだんと、息子の日本語を話す量が増えてきたのも、幼稚園から小学生くらいのこの頃でした。

 

そして、日本語を勉強するために、小学1年生頃から、塾へ通い始めます。

長男、長女二人とも、日本語を学ぶことは、楽しいようでした。

テレビを見ることも、日本語の勉強にもなりましたし、

日本語の映画なども、よく見ていました。

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学習言語はインドネシア語

授業風景

学校では、先生はインドネシア語を使って授業をしています。

基本的に、インドネシアの共通言語はインドネシア語です。

しかし、インドネシアは小さな島国が集まった共和国で、

それぞれの地域には独自の文化もあり、言語も異なります。

 

同じインドネシアで、言語がまったく違う、

と言うわけではなくおそらく語源は同じだけれども

少しずつなまりが発展していって、言葉が別れた、と言う感じで

日本でいう「方言」に近いかもしれません。

バリには、バリ語と言う言語があり、バリの人々は日常的にはバリ語を使います。

先生との会話は、基本インドネシア語ですが、やはりついついバリ語になってしまうことも多いため

自然とバリ語が身についていきました。

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アイデンティティーを見失う時期

新聞で顔を隠す少年

長男が9歳、長女が4歳の時に離婚をしました。

長男にとっては、難しい時期に差し掛かっている時に離婚してしまったので、

そのころの長男はいつも泣いていたり、元気がありませんでした。

 

中学に入った時に、友達からお前はバリ人ではない、と外国人扱いされていました

そのため、自分のアイデンティティーがわからなくなってしまったようで

自分が日本人の血を引いていることを嫌だと思っていたようです。

友達には、母親と一緒にいるのを見られたくない、と思っていたこともありました。

そのころは、バリの友達のように、バリ人のように過ごしたい、と言う気持ちが強かったのでしょう。

 

私は日本で生まれて日本に育ち、30歳にしてインドネシアに移住してきたので、

言語をマスターするには遅かったので、生まれながらにして2カ国のルーツを持つことは

その人間の強みであると、つくづく感じていました。

だから、子供たちには、「2カ国のルーツを持つこと、自分の長所として捉えて頑張って欲しい」

と伝えています

自分の長所を見つける

長男は高校に入り、自分は何者か、と言うことをだんだんと理解して行ったようで

学校ではインドネシア語で勉強し、友達とはバリ語で会話、家に帰ると私や

長女とは日本語での会話、と言う環境が確立されていきました。

 

日本の大学留学を決めた時には、自分には2つのルーツがあり、

何よりも、多くの人たちが経験していない環境で育つことができ、

日本とインドネシアのお互いのことを理解することができると言う

特別な立場を生かして、日本で学べるとういことをとても喜んでいます

 

現在は、日本でアルバイトもしていますが、周りの人たちに

「本当の日本人見たいだよね」と言われています。

ネイティブな日本語を日常的に使い、日本のニュースを見て、

日本の本を読み、日本の友達と交流する、と言う何気ない習慣は

日本語を自分の物にするためにとても大切な物だったのではないかと思うのです。

毎日少しずつでも、日本語の環境に触れることで、子供達の頭の中に知らないうちに

日本語のベースを作り上げることができたのです。

お母さんの使う言語で子供の使う言語が決まる

外国の子供達

 

外国で子供を育てる場合、母親の使う言語により、子供の言語は大きく変わると思うのです。

お母さんが、日本語を使っている家庭では、日本語を使えるお子さんが多く

お母さんはインドネシア語を使っている家庭では、日本語の意味は理解できるけど

会話はそれほどできないと言うお子さんが多いためです。

 

日本語を話すことがうまくできないと、自然と日本人から遠ざかっていきます。

日本に行って、会話がうまくできないと、あまり深い話までできるようになるには、

かなりの努力が必要です。

お互いをきちんと理解するためには、母語である日本語を使うと言うことが

お互いを知るためには、一番手取り早い方法なのです。

 

せっかく、母親のルーツである日本語を話すことができるようになる環境にあるのに

話せないのは非常にもったいない、と思います。

英語圏でも、ドイツ語圏でも、スペイン語圏でも、海外にいて日本語を教えられる環境にあるならば

日本語を教えておくことは、子供たちの将来の選択肢をふやすことにも繋がるのではないかと

私は思います。

 

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