バリ島子育て20年経ちました 海外バリ島出産編

バリの生活

バリで経験した出産

 

あっという間にバリに越してから20年も経ってしまいました。

シングルマザー になってからは、

ちょうど今年で10年になります。

最初の10年も含めて、海外での妊娠、出産は、想像を絶する大変さでした。

日本での妊娠、出産を経験していないので、

比べることはできないのですが、

バリでの妊娠と出産は、こんな感じ、というのがわかっていただけると思います。

バリ島独特の、宗教的な風習なども盛り沢山で、

日本から来て初めて出産した時は、本当に驚きでした。

 

実は、私が住んでいた、バリ島のウブドの近所では、

マクロビオティックではかの有名な中島デコさんも、

ウブドで自宅出産を経験されていたそうです。(驚き!)

 

私の長男は2001年に出産し、デンパサールの総合病院で、

長女は2006年に ブミ セハットという施設で出産しました。

バリ島 妊娠初期 (2000年)

バリ島へは、妊娠初期に移住してきました。

最初に、何をするべきなのか、よくわからないままの移住でした。

できちゃった結婚は当たり前のバリ

バリ島では、結婚式をあげる前に妊娠することは、よくあることです。

というのも、後継が必要なので、妊娠できる体であるということがわかった時に

安心して結婚できる、ということなのです。

結婚して、妊娠をなかなかできないでいると、

周りの家族や親戚からの圧力、そして赤の他人にまで言及されるのがバリで

それに対して、「〇〇ハラスメント」なんて言葉を言っても

理解してもらえるないでしょうね。。。

 

最初の検診

まず最初に、検診にいくのは、

大きな病院ではなく、街の産婦人科医院でした。

街のお医者さんは、日中は大きな病院にお勤めなので、

大体診療は夕方6時ごろから開始になります。

なので、たくさんの患者さんが押し寄せるため、

事前に予約をして、待っている必要がありました。

予約は、医院に行って予約をするので、2度手間なので大変です。

いつも、夕方に検診があると、帰ってくるのは夜8時すぎと言った具合で。。。(汗)

 

そこでは、小さなエコーの機械がありました。

(今では少し進歩していると思いますが)

血圧、体重、体温、問診、触診、心音の確認、

というのが一般的。

ただし血液検査などは、ありません。

薬局で処方されたお薬(主にビタミン剤)を買って服用しました。

 

妊娠してから、まず最初に聞かれるのは、

予防注射についてです。

おそらくこれは風疹の予防接種だと思うのだけど、

妊娠中に2回ほど接種します。

 

妊婦のセミナーや、父親になる人のセミナーもなく

ただ毎日家で、日本から買ってきたたまごクラブを読みながら

「今このくらいになっているのか〜」と想像することしか

できなかったのです。。。

今なら、インターネットという強い武器がありますが、

2000年のバリでは、そこから情報収集、というのはちょっと無理な時代でした。

妊娠中期、後期

さて、安定期に入り、体もだいぶん大きくなってきたけど

何をして良いかもわからず、ひたすら毎日朝の散歩をするだけ

昼間は眠くて、毎日昼寝をしていて、どんどん体重は増えていきました。

しかも、冷たくて甘いものばっかり食べたくて

周りの人に「妊婦はアイスを食べてはよくない」

と言われたけど、密かに買って、一人でもぐもぐ食べていました。

バリで妊婦は食べてはいけないもの!

*スプライト (コーラも含む)

スプライトやコーラなど炭酸飲料を飲もうとすると、

周りのみんなに止められます。

炭酸飲料は、赤ちゃんにはよくないということらしいです。

 

*パイナップル

こちらも、体を冷やすという理由で、

パイナップルは妊婦には厳禁だそうです。

(スイカはなぜかオッケー)

 

仕事も辞めて、ひたすら家でのんびりの妊婦でしたが、

余計にいろいろ妊娠についてのことを考えてしまい、

よく気持ちが不安定になり、泣いていたことも多かったです。

しかも、バリの宗教行事が多く、お寺に行ったりするので

お寺でお祈りをするために、お坊さんを待っている間

地べたに座ったり、

お寺まいりの行列に参加して、長距離を歩いたり、ということは

かなり辛かったです。

 

妊娠後期に、子犬を飼い始めたのですが、

子犬が可愛くって仕方なくなってしまい

生まれてくる我が子は、この子いぬより愛せるのか?

と少し不安になるくらい、子犬LOVEになってしまいました。

今思えば、体のホルモンの影響で、

我が子を愛する準備が整っていたところへ

可愛い子犬がきちゃったので、その子犬に愛情がそそられてしまったんですね。

バリで出産

日本の妊娠、出産、子育ての良いところは、

行政のフォローがとても行き届いている、ということです。

妊娠中は、妊婦さんや旦那様も一緒に参加するセミナーもあって、

夫婦で妊婦さんの体をちゃんと理解するチャンスもあるし、

赤ちゃんを産む前にちゃんと赤ちゃんのケアの方法を丁寧に教えてくれたり、

至れり尽せりですね。

こちらでは、そのようなセミナーはなく、

ただ親戚や友達、家族などから子育ての疑問、妊娠の疑問を解消するしかありませんでした。

 

そうやって、時がすぎ、十月十日、バリでは、9ヶ月(1ヶ月を35日で計算します)

で出産となります。

 

初めての出産は、いつも診てくださった産婦人科の先生に指定された

トパティというところにある Dharma Yadnya という総合病院でした。

出産は、分娩室、というところではなく、

ただの部屋。。。。

出産で使うベッドも、患者さんを移動させる簡易ベットの上。

(心拍数や血圧計などの装着もありません!)

最初のお産でしたが、陣痛が酷くなってから、数時間で出産して

安産な方でした。(気が遠くなりそうに痛い経験でしたが)

看護師さんが、陣痛と同時に私の背中を持ち上げる、という

なんとも体力勝負の出産方法です。

ともあれ、あんなに心配して、毎日泣いていたけど、無事に生まれた!

本当にほっとしました。

これで、出産に対する、何か自身のような物がついた気がしました。

 

産後は翌日退院

男のお医者さんでしたので、

産後の母体の方のケアというのは、気が行き届かないのか、

それとも、バリでは、元々そうなのか?

私の体は極限まで疲れていたのに、

出産の日の夜から、子供を部屋に預けられ、

座って母乳を与えろと指示が出ました。

本当に辛かったですけど、なんとか子供に母乳をあげられたのは感動しました。

 

病院では、ミルクの製造メーカーと一緒になって、

「最初は母乳が足りないので、ミルクを一緒にやりなさい」

と無理やりミルクを買わされます。

そして、看護師さんが、ミルクを用意してくれるのですが、

哺乳瓶を持っていくと、

ポットにつめてあるお湯を入れて、すすいだあと、

粉ミルクを入れて、お湯を注ぐ。。。。

熱湯消毒ではなかったのは驚きでした。

 

そして、翌日、子供の診察が終わったら、お昼には退院の許可が出て、

陣痛がおきて、入院手続きをしてから、1日半で、退院となりました!

はっきり言って、歩くのも辛い状態ですが、

自宅への畦道は、車が入れず、約300メートルほどは自力で歩かねばならず

本当に汗だくで頑張って帰ったのを覚えています。

 

バリでは、産後翌日に歩いて帰るのは普通らしく、

バリ人の出産のお祝いに行った友人が話していたことには、

病室に入ったら、寝ている人がいなくて、

部屋の掃き掃除をしている人と、授乳している人がいて、

どちらが出産した人なのか、わからなかった、という話があります。

(掃き掃除していた人が、出産した人だったんですって!)

 

さて退院して家にやっと着いたら、

今度はすぐに赤ちゃんの沐浴や、授乳、洗濯などが始まったのです。

バリに紙おむつがありましたが、とても高価でしたので

毎日布おむつを使っていたのですが、

あるとき赤ちゃんのお尻がかぶれてしまいました。

すると、布おむつがよくない!と家族に言われ

なくなく、フンドシのようなパンツを1枚だけ履かせる感じでした。

当時、バリの赤ちゃんは、おむつはせず、

大抵はパンツさえ履かない状態でいるのが普通で

お母さんの服が濡れたりしたら、そのうち乾くくらいのおおらかさで

みなさん子育てをしていたのです。

 

バリでは、赤ちゃんが生まれると、必ず胎盤を持って帰ります。

そして自宅の入り口の前に埋めて、トゲのあるアロエのような植物を植えます。

ヘソのおは、赤ちゃんの兄弟と信じられていて、赤ちゃんが泣いて寝つかれない時など

ここの土をもらって、赤ちゃんの額につけたりします。

 

また、沐浴は一日2回、朝と夕方行います。

沐浴が終わったら、おでこと両手、胸などに、

赤玉ねぎのかけらをのせるのが普通です。

こうすると、赤ちゃんに悪い物が取り憑くのを防ぐんだそうです。

 

バリではいろいろな古い言い伝えがあって、

赤ちゃんが生まれて10日、1ヶ月(35日)、3ヶ月、6ヶ月、などの節目に

大きな儀式を行います。

まるで、日本のお宮参りや、お食い初めなどの儀式に似ています。

 

バリ島での子育てで、日本と外国の違いをまとめた記事はこちら!↓

日本と外国の違い 〜バリ島で育児〜
外国では、赤ちゃんをどんなふうに育てているのか知っていますか? 私は、子供二人をバリ島で育てて、 日本と外国では、子育ての違いっていろいろあるな〜と痛感しました。 日本と外国での子育ての違いについて、どんな違いがあるのか7...

ブミ セハットでの出産

 

イブ ロビンとの出会い

二人目の妊娠、出産は・・・

二人目を出産したのは2006年でした。

長男を産んだ時は、何にも知らず、ただ家族のいうがままにして出産になったのですが、

二人目の時は、日本人の友人がいて、彼女の勧めで、

イブ ロビン のところで出産をすることになったのです。

以前、勧めてくれた友人の家族がイブ ロビンのところで水中出産をした

という話で、一度検診に行ってみることにしました。

 

イブ ロビンは、現在では世界的にも有名な人になりました。

(当時も結構有名でしたが 2011年 、

CNNのヒーロー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました!)

インドネシアは医療費が高額なため、産費用がかかります。

所得の低い地元の人たちをボランティアで検診や、出産、アフターケアを

してくれる、外国人たちのサポート団体を作った人で、ご自身も、

たくさんの子供を産んで育てあげた経験の持ち主です。

 

施設の中には、妊婦の検診をサポートする、世界中から集まったボランティアの

助産師さんや、看護師さんたちが働いていて、

妊婦への対応がとても親切で、以前第一子の出産の時に感じた

赤ちゃんだけを大切にケアする対応とは異なり、

母体もきちんとケアしてくれるのがとても心に染みました。

 

現在は、イブ ロビンの元で出産をしたい!という妊婦さんが、

世界中から押し寄せているそうです。

娘は、イブ ロビン にとりあげてもらって本当によかった!と思います。

貴重な水中出産の経験

出産は、現在ではできなくなってしまいましたが、

お湯を張った大きなバスタブに、花びらを浮かべて、

そこで出産が始まります。

家族や友人など、呼ばれた人は立ち会うことができます。

お湯加減もきちんと調整してくれます。

妊婦には、ずっと声をかけてくれて、安心させてくれるので、

お風呂の中では、とても良い気分でした。

出産のスタイルは全て妊婦さん任せで、

自分の好きな格好で、出産に望めます。(水中出産でない場合も、フリースタイルです)

あまりのリラックスで、出産はとても早くおわり

へその緒を切る時も、伝統的なバリの竹のナイフでカットしてもらいました。

母体と赤ちゃん両方のケアが充実していた

個室ではありませんでしたが、

その後の母体のケアもしっかりしていて、

トイレにいく時も、看護師さんが手伝ってくれました。

(長男の時は看護師さんはいませんでした)

ご飯も、美味しい玄米のおかゆが出てきて、

本当に素晴らしい施設でした。

現在は、もっと立派なホテルのような設備が整った建物に変わっていますが

きっとたくさんの出産のドラマがまだまだそこで生まれてきてるのでしょう。

イブ ロビンと出会って、本当に感謝しています!

今、イブ ロビンが取り上げてくれた子は、現在14歳になりました。

それでも、あの時の感動は、まだ鮮明に思い出します。

出産の経験とは、素晴らしい物ですね。

 

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